進化と進歩の違い(25)
F先生
「封建的な搾取形態はいずれも搾取が手にとるように分かりました。搾取が人為的強制だったため封建制社会の階級関係は固定された身分という形をつくりました。
この身分は人為的に強制しますので職業や結婚も、さらに風俗、慣習などの生活様式までも、きまった枠にはめられてしまったんですね」
「徳川時代は士、農、工、商の身分制度によって百姓は、武士と生活様式が異なるだけでなく、武士の子は武士に、百姓の子は百姓の子というように、その生涯が人為的な強制によって決められていました。
ですから、職業や結婚の自由などなくて束縛されていたんです」
太陽
「なるほど!
いま生きている私たちから考えると、封建制社会のもとで生活していた人たちにはまったく自由などなかったことがわかりますね」
葉っぱ
「それも人為的な強制というのだから、搾取される立場の弱い人たちはいつまでも弱い立場にあったんですね」
F先生
「そうですね。
そのようながんじがらめの封建制社会、つまり、人と人との生産関係もたゆまぬ生産力の上昇で微妙に変化していきます。
ここが歴史をみていくうえで大変面白いところです」
「生産力のますますの上昇は余剰生産物を増やし、多様化していきます。
それにつれて必然的に商業が発展していきます。
そうすると商品経済が次第に拡大していくんですね。
これらの変化は自給自足をたてまえとする封建制社会の土台にゆらぎをもたらしていくのです」
(つづく)


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